『望郷天使 GENE2』
『紅蓮の稲妻 GENE3』
『宿命の血戦 GENE4』
『この世の果て GENE5』
『愛の戦闘 GENE6』
『螺旋運命 GENE7』
『心の扉 GENE8』(五百香ノエル著・キャラ文庫)

これ、結構おもしろい。
なにがおもしろいかというとあれです、作戦勝ちだと思う。
前にもどこかでいったのですが、わたしはもはや10代もなかばの頃のようにファンタジーの摩訶不思議な設定を読んで心ときめかせた時代はすでに遠く過ぎ去って久しいので、ファンタジーは男と男が恋に落ちるという前提だけで十分、この話のようにやたら仰々しい国名地名にいかにもな時代・世界設定(機械の国と貴族の国と野生の国とか)、に加えてそれぞれの文化だの風習だの歴史だの書かれると思わずペリー来航時の日本人というか初めてミニモニを見たときのじーちゃんばーちゃんというかそんな反応をしてしまうのですが、このシリーズも実際そうなりかかったのですが。
ふたなりってのはいいね。
もうすばらしいと思いました。ふたなりラブ。ふたなりブラボー。
前にもうしろにも穴があるんですよ。ついでにふたなりくん(当然受)はフェラチオもすきらしいので、3つのお口で食べ放題です。
すごいですね。豪快ですね。やはりホモとは男と男のぶつかり合い(おもに局部の)なんだから、このくらいの迫力があってしかるべきなんでしょうね。
わたしは日頃というほどいつもではないのですがまあときどき、オンラインで男性向けのエロ小説なんかも嗜んだりするのですが、そういうなかでもふたなり(この場合は女の子についている)はひときわ輝いていますもんねえ。わたしはそれを見るたびに「いいなあただでさえ女の子は常時まえとうしろのふたつ穴が使えるのに」と思っていたのですが、ホモ小説にもこんなのがあったとは!
それでわたしはこのふたなりくんが次々と男を喰らってはそのからだのとりこにしてゆくさまをわくわくしながら見守っていたのですが、そうこうしているうちにふたなりくんのいる国は滅ぼされて御主人さまは死んじゃったり亡命先の国の後宮でふたなりくんを囲った王様はふたなりくんの上で腹上死しちゃったり次にふたなりくんを囲った第一王子は弟である第二王子に殺されちゃって今度はその第二王子の後宮にはいったりといろいろあって、そんななかふたなりくんがやったことといえばただセックスだけなんですけど、セックスとセックスの合間にサブリミナル効果のようにまわりのひとたちが陰謀やら戦争やら企んでいたのでわたしの老人のような脳みそもいつのまにやらあのややこしい設定も覚えてしまったようなのです。
おそるべしGENE。おそるべし五百香せんせい。
単なるホモエロ好きをぐっとつかんで離さないストーリー展開。いや実際、ふたなりくんが大本命の第二王子と結ばれちゃったあとはあんまりそういうシーンがなくて、むしろわたしは登場するたびに喘いでいた第一王子の妾時代がいちばんエロとしては充実していて好きだったんですけれど、ここまでくるともう続きが気になって(出たら)買ってしまうでしょう。中古ですが。ごめんなさい。
なんたってあと1巻で完結するらしいのです。もう1冊長びけばキリよく10冊なのになあ。

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